MEJE PROCESS · 『高慢と偏見』世界観データ (74 章)
ビングリー氏/チャールズ・ビングリー
ビングリー氏/チャールズ・ビングリー
基本情報
- **原文表記:**Mr. Bingley, Charles Bingley
- **韓国語表記:**ビングリー氏/チャールズ・ビングリー
- **年齢:**22~23歳ほどと推定
- **収入:**年4,000~5,000ポンド(相続財産。まだ領地は購入していない)
- **家族:**北部の商業家門の出身。父の代に財産を築いた。姉妹はキャロラインとルイーザ(ハースト夫人)
- **居住地:**ネザーフィールド・パーク(賃借)→ ロンドン → ネザーフィールド → ダービーシャー(領地を購入)
- **初登場:**chunk_01(第1章、間接的に紹介)/chunk_02(第3章、直接登場)
人物紹介
ネザーフィールド・パークを借り、メリトンに現れた裕福な独身青年。「容姿がよく紳士らしく、親しみやすい顔立ちと自然で気取らない物腰(easy, unaffected manners)」を備え、最初の舞踏会から皆の好感を得る。ダーシーとは正反対の社交的な性格で、誰とでもすぐ打ち解け、楽しそうに踊る。しかし、この快活さは同時に、判断の自主性に欠けることとも結びついている。
ビングリーの中心的な弱点は、自分の判断より周囲、とりわけダーシーと姉妹たちの影響に従いすぎることである。ジェーンへ心からの愛情を抱きながら、ダーシーの反対と姉妹たちの操作によってロンドンへ退き、彼女を諦めようとする。結局、ダーシーが離間を解いてから初めてロングボーンへ戻って求婚し、その過程で善良な心と優柔不断な意志の双方を示す。ダーシーの「高慢」と対をなすビングリーの「謙虚さ」は、自信の過剰も不足も問題となりうることを示す仕掛けである。
出来事に沿った変遷
第1幕:ジェーンとの出会い(第1~12章)
- **EVT-001:**ネザーフィールド・パークを借りたという知らせがメリトン社交界を沸かせ、ベネット夫人の最大の関心事となる。
- **EVT-003:**メリトンの舞踏会でジェーンと二度踊り、「これまで見た中で最も美しい女性」と評する。
- **EVT-006:**ネザーフィールドで病気のジェーンを受け入れ、心から案じる。ジェーンへの好意が深まる。
- **EVT-010:**ジェーンが回復して帰宅する。関係は進んだものの、正式な求婚には至らない。
第2幕:離間と別離(第18~27章)
- **EVT-019:**ダーシーの説得と姉妹たちの共謀により、ロンドンへ去る。ビングリー自身はジェーンと離れがたいが、ダーシーの「ジェーンは君を愛していない」という主張に屈し、ネザーフィールドへ戻らない。
- **EVT-021:**ジェーンがロンドンで訪ねてきたが、ビングリー嬢がそれを隠し、本人に知らせなかったと推定される。ジェーンがロンドンにいることを知らずに過ごす。
第3幕:帰還と結婚(第43~61章)
- **EVT-037:**ダーシーが離間を解いた後、ネザーフィールドへ戻り、ダーシーとともにロングボーンを訪れる。
- **EVT-043:**ロングボーンを頻繁に訪れ、ジェーンとの関係を再開する。以前のぎこちなさをすぐに乗り越える。
- **EVT-044:**ジェーンに求婚して受け入れられ、ベネット氏に許しを求める。
- **EVT-048:**ジェーンと結婚する。ネザーフィールドで一年暮らした後、ダービーシャーに領地を購入してペンバリー近郊へ移る。
主要な関係
- **ジェーン:**一目で惹かれ合った愛情。別離と再会を経て結婚する。二人とも善良で穏やかな「最も無邪気なカップル」
- **ダーシー:**最も親しい友人であり助言者。しかし判断を頼りすぎて自律性に欠け、離間もその解消もダーシーが主導する
- **キャロライン(ビングリー嬢):**妹。ダーシーとの結婚を狙い、ジェーンとビングリーの離間に協力する
- **ハースト夫人(ルイーザ):**既婚の姉妹。キャロラインとともに行動する
翻訳上の注意
- ビングリーの台詞は常に明るく単純で、複雑な修辞がない。ダーシーの格調高い文体と明確に対比させる。
- 「easy, unaffected manners」の「easy」は「簡単な」ではなく、「くつろいだ、自然な」という意味である。
- ビングリーを表す「amiable」「good-natured」「yielding」などの形容詞が繰り返される。訳語の調子を一貫させる。
- ビングリーの優柔不断さを表す箇所では、非難よりも惜しむ調子を保つ。オースティンは彼を厳しく批判していない。